(匿名希望 32歳 男性 会社員 東京都)

会社に行きたくありません。働くのがむなしいのです。

しかし、私は気が小さい男です。実際に会社を休めるはずばありません。そのかわり、胃に穴が空きそうです。

私っていったい何なんでしょう。誰か私を叱ってください。

2018年の日経平均は大発会で742 円高を記録しました。その後もじんわり上昇して1月29日には24,129円を記録しました。

週刊ポストの表紙には「日経平均3万円」の文字が躍っていました。週刊誌が株高を取り上げ始めたときは、市場が過熱しているいうことを聞いたことがありました。

私は、下げに賭けるべきチャンスではないかと考えていました。。

しかし、実際には行動に移せませんでした。世界経済に目立った不安要素はなかったですし、信頼できるエコノミストがアメリカ経済の強さを認めていました。

ところが。

日経平均は2月5日に592円の急落。翌2月6日には1072円の急落です。日経平均は21,610円にまで下がりました。

絶好のチャンスを逃しました。

たったの2日で日経平均が7%下がったのです。CFDで「日本225」に1千万円の売りを出していれば700万円のもうけでした。たったの2日で。

悔しいやら、腹立たしいやらです。自分の優柔不断さが嫌になりました。

焦った私は居ても立ってもいられず、そこからCFDに参戦することにしたのです。この時、私の頭の中には「2日間の急落は日経平均暴落に向けての序章に過ぎなかった」というストーリーが描かれていました。

2月13日、日本225の売りに1千万円投下しました。

翌日、日経平均は90円下落し、私のCFDはプラス40万円となりました。

しかし、そこで手放すようでは大きくはもうけられないと、放置を決め込みました。

3日目、NYダウの反騰により、日経平均が310円上昇してしまいました。CFDはマイナス120万円となりました。少し焦りましたがすぐに反転すると思いました。

4日目、日経平均が連騰し、前日比256円高でした。CFDはマイナス225万円となりました。日経平均が2日で566円も上昇したのだから、さすがに明日は反動で下がると考えていました。

5日目、日経平均が3連騰。前日比429円の急騰でした。CFDはマイナス378万円になりました。この時点で耐えられなくなり、ロスカットしました。

 

たったの5日でCFDが私から378万円を奪っていきました

私の年収の手取り額とほぼ同額です。

私は何をやっているのでしょう。何がしたいのでしょうか。もう自己嫌悪しかありません。

日経平均が24,000円を超えた時点で参入しておくべきだったのです。思い立ったが吉日だったのです。私の人生、いつだって置いてけぼりなのです。

今はとりあえず残りの600万円を日本225の売りに投入し、ロスカットラインを緩くして放置しています。

暴落してくれ。NYダウも、日経平均も。

 

危険なCFD

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

皆さんはCFDという投資の仕方をご存じでしょうか。

CFDは「Contract(契約する) For(のために) Difference(違い)」の略です。日本語では「差金決済取引」と訳されます。FXもCFDの一部です。

1997年にアメリカで誕生したCFDは、2002年には日本でも取引できるようになりました。投稿者さんが取引されている「日本225」は、日経平均そのものを扱うCFDで、2010年に誕生しました。

GMOクリック証券、DMM.com、IG.com、といったCFD業者にネット上で口座を開設すれば、簡単に取引できます。

CFDの特徴のひとつは、売りからも始められるということです。したがって日経平均が下げる局面でも、利益を出すことができます。

もうひとつの特徴は、レバレッジが高いということです。「日本225」の場合はレバレッジが10倍に固定されています。

FXが自由にレバレッジを設定できるのに対して、CFDはレバレッジが固定されています。しかし「任意証拠金」という名目で追加資金を差し入れることによって、実質的にはレバレッジを自由に操作できます。

例えば日本225を100万円分購入した場合、レバレッジ10倍で1000万円の取引をしていることになります。そこに追加で任意証拠金を400万円差し入れると、最初に差し入れた100万円と合わせて証拠金の額が500万円になりますので、レバレッジは2倍ということです。

「下げ相場にも賭けられて、高いレバレッジも設定できる。」というこの商品は、どんな相場であっても大きく利益をあげられる可能性があるため、魅力的な金融商品に見えます。

しかしレバレッジが10倍まで設定できるということ自体、非常に危険な金融商品だと言わざるを得ません。

投稿者さんのように、日経平均が数百円単位で動く日が3日続くだけで投資額が半分近くに減る、という激しさがあります。

レバレッジが10倍ということは、2万円の日経平均株価が千円(5%)動くだけで投資金額は50%減るということです。あっという間に投資したお金が無くなります。

このような金融商品がまかり通っていること自体、どうかしています。金融庁はいったい何をしているのでしょうか。もっと規制を厳しくするべきです。

皆さんは決して手を出さないようにしてください。