(せいや 29歳 男性 派遣 福井県)

 

株を始めたのは2年前。

最初は、株を翌日に持ち越すことに抵抗があったのと、勤務時間が変則的であるおかげで前場に立ち会えることが多かったことで、デイトレにあけくれた。

ところが、これが実に難しい。リアルタイムでザラバが見れるというのは、素人にはマイナスだと思う。恐らくはトレードの中で、デイトレは最難関のスタイルであると思う。

やれどやれど、損失が膨らみ、根本的に何かを変える必要があると考え撤退。

勝てなかった理由は、冷静に考えるとはっきり分かる。恐怖と欲によって利益はすばやく確定させ、損失に関しては粘って耐えてしまったからだ。

負け先行でスタートすると、次は大きすぎるポジションで一気に取り返そうとして大敗。このパターンがよくないと分かっていても、どうしても繰り返してしまうのだ。

株は、人間の本能のままトレードすると、100%負ける。それは間違いない。

そして、デイトレはもうやめる。

コンスタントに勝っている人間は元々センスがあるのだろうか。もしくは証券会社に勤めたことがあるような人なのだろうか。俺には分からない。

でも、確実に言えることがある。俺という人間は絶対にデイトレで勝てると思えない。

 

 

株価ボードを見続けながら利益を出す難しさ

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

投稿者のせいやさんの通った道は、個人投資家ならば必ず一度は通る道です。

目の前でピカピカと光りながら上がったり下がったりする株価ボードを眺めていると、下がったところで株を買って、上がったところで売れば、簡単に利益を出せる、と、誰しもが考えてしまうものです。

長い目で見れば、購入した株が上昇するか下降するかの確率は、どちらも限りなく50%に近づいていくはずです。しかし、デイトレードをやり続けると、必ずと言っていいほど損失が膨らんでいきます。

このからくりは、せいやさんの「利益はすばやく確定させ、損失に関しては粘って耐えてしまった」という、この一言に集約されています。

一般的に、人は利益には耐えられ、損失には耐えられない、と思いがちですが、実際に投資に参加してみると、この思い込みが真逆であることに気付かされます。つまり、含み益には耐えられず、含み損には耐えてしまうのです。

その結果、景気の良し悪しに関わらず、損失を膨らませてしまいます。

そうならば、含み益が出ている時にはできるだけ耐えて、含み損が出た時は素早く売ればいいのではないか、と思うわけですが、それができない理由も投稿者のせいやさんが述べられています。

「恐怖と欲」。まさに、これこそがその理由です。

含み益が発生した時は、「株価が下がって含み益が吹き飛んだらどうしよう」という恐怖と、「この利益を絶対に失いたくない」という欲の感情によって、早期の利確をしてしまいます。

一方、含み損が発生した時は、「損切りしたあとに反転したらどうしよう」という恐怖と、「このまま放置すれば反転して含み益が消滅するのではないか」という欲の感情によって、保有し続けるのです。

そして、この傾向が顕著に表れてしまうのがデイトレというスタイルだということです。

数日から数週間保有し続けるスイングトレードであれば、株価ボードを見ていない間に思いがけず上昇する、ということもあります。しかし、株価ボードを見続けるデイトレにおいては、目の前で上昇する株を売らずに保有し続けることは、至難の業です。

しかし、投稿者のせいやさんの場合、損失額はたったの100万円です。続けている限り損失が膨らんでいくのがデイトレですが、その損失額は小刻みであるのもデイトレの特徴です。この程度の損失の時点で気が付いたのが救いです。

「人間の本能のままトレードすると、100%負ける。」

このことに気が付くことができたせいやさんなら、100万円を取り戻す日はそう遠くはないでしょう。