(YURI 29歳 女性 看護師 福岡県)

 

私の勤める病院は2週間ごとに日勤と夜勤が入れ替わります。夜勤の場合は20時から翌朝5時までのシフトになります。

ひとり暮らしの私は、夜勤明けは家に帰ってシャワーを浴びたらすぐに睡眠をとります。正午すぎには目が覚めますので、そこから夜の20時まで時間があります。

だから後場の株式市場には参加できるのです。普通のOLだったら月曜から金曜の日中はお仕事でしょうから考えられないことでしょう。

デイトレは夜勤を頑張ったナースに与えられた特権とばかりに私はデイトレにハマってしまいました。

そもそも、夜勤が入っている日は体力を温存しておきたいのであまり外出する気になれないのです。デイトレは体力を使わずに楽しめる遊びのなかでも、かなり上位にくるものです。

しかしこれまでの戦績は散々です。勝てる日もあるのですが負けて終わる日のほうが多く、トータルでは140万円負けています。

一日で1万5千円以上負けた時点で「あぁ。昨日の夜勤で働いた分が吹っ飛んだ。」と考えてしまい鬱になります。大きく負けた日の夜に仕事に向かうのは結構つらいものがありますが、なんか日常化しています。

病院に着いて仕事が始まってしまえば業務に忙殺されますので、デイトレに負けたことをウジウジ考える暇も無くなります。

アパートに帰って爆睡して目が覚めると、また昨日の分を取り返すぞって感じでついついデイトレを始めちゃいます。

やればやるほど損失が拡大し続けるのは分かっているのですが、なかなか足を洗えずにいる私です。

なんかものすごくハマることのできる趣味でもあったらいいのかもしれないのですが、お金の増減で遊ぶスリルを覚えてしまうと、それよりも興奮する趣味をなかなか見つけらない私です。

 

中毒性のある株式のデイトレード

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

「デイトレード」をそのまま直訳すると「日計(ひばかり)取引」です。株式の取引時間中に買いと売りを繰り返し、後場の取引時間が終わる15時までにすべての株式を売り払い、翌日に持ち越さないスタイルのことをいいます。

取引時間中という短い間に売ったり買ったりを繰り返すわけですから、ひとつの取引で大きな利益を出すことはできません。少ない利益を積み重ねていく手法です。

後場終了前にすべてを売り払うデイトレードは安全だとも言われています。市場が閉まってから翌日の市場が開くまでは18時間あります。土日を挟めば66時間です。株式を保有したままでいると、市場が閉まっている間に、購入した株に関してとんでもなく悪いニュースが出てくる可能性もあります。その株式を発行する会社に強制捜査が入ったり、民事再生法適用が決定されたりすれば目も当てられません。

私も一つの銘柄の株式を700万円分購入して、翌営業日まで持ち越した時は、悪材料が出ないかとヒヤヒヤして寝つきが悪かったのを覚えています。

デイトレードであればそういった不安を抱えることがありません。しかしその一方で、どんなに含み損が膨らんでいても取引時間中に損切りをするという決断力が求められます。

素人がデイトレをやろうと思っても、購入した株の含み損が増えると、どうしても株式を翌日に持ち越してしまいます。

デイトレは上手にやれば数分の取引で数万円の利益を出すことも可能であり、それが一番の魅力です。数百万円、数千万円のお金を数時間のうちに右から左へと動かす快感も何とも言えないものがあります。

パソコンの画面に目まぐるしくピカピカと光る株価情報を見ながら、買い注文や売り注文を入れるのは確かに興奮します。投稿者のYURIさんの言うように、これほどスリリングな遊びは他に無いでしょう。

しかし、デイトレードには中長期の株取引には無い中毒性があります。

中毒になるデイトレ

パソコンやスマホでマーケットスピードなどの株取引ソフトを立ち上げれば手軽に売り買いができてしまいますから、一度その魅力に取りつかれたデイトレ中毒患者はなかなか抜け出すことができません。

ただ、デイトレでは不思議と利益を上げられません。

デイトレは購入した株の価格をパソコンやスマホに張り付いてずっと見ることになります。ずっと見ていると、株価が少しでも上がったらすぐに利益を確定させたくなります。

それでも、それがずっと続けばいいのですが、何度も取引をしていると買った瞬間から下げ始める株にも遭遇します。下がり始めたとしても「チャートを目の前で見ているからいつでも売ることができる」という安心感から、ズルズルと持ち続けてしまいます。

それまでコツコツと積み重ねた利益も、このひとつの株の取引きによって吹っ飛ぶのです。

「素人は株価が上がったらすぐに売る。プロは株価が上がったらさらに上がると思って持ち続ける。」と言われています。

普通の株取引でもそうなのですから、目の前で上がり続ける株を売らずに我慢して持ち続けるということは、素人にとっては至難の業なのです。