(gasuuuu 22歳 男性 大学4年 富山県)

 

大学生が株なんかに手を出すもんじゃねぇわ。

そもそも金無いし、親の仕送りに頼って生きてる身分で株なんかに手を出すのが間違いだわ。

俺は経済学部だが、ゼミの教授が株を買えばリアルの経済のことが良く分かるようになるって言うもんだから。

なけなしの20万円で株をはじめて、1ヵ月でマイナス8万円になったので売った。最低。

株を買ったからってリアルの経済のことなんか全然分かるようにならないし。

買った株が明日上がるか下がるかにしか興味がいかないし。

こんなことなら8万円でパチンコに行って遊んでた方が有意義だったわ。

俺の8万返せ。

 

経済学部を出ても株では儲けられない

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

「経済を知るには株を買うのが一番」などということは、経済学部の若い准教授あたりが学生に言いそうなことですね。経済の動きが自分の資産に影響するとなると本気で経済を勉強したいと思うようになる、ということでしょう。

確かに株を購入したその日から、自分の持っている株に影響を及ぼす日経平均の動きが気になり出します。さらに日経平均はNYダウの終値に引きずられることを知ると、毎朝NYダウの終値をチェックするようになります。

さらに日経平均やNYダウに影響を及ぼす為替レートが気になりだし、為替レートに影響を及ぼす米国の雇用統計が気になり出します。その雇用統計に影響を及ぼす米大統領の施政方針が気になりだします。

このように、株をやり始めるとそれまで興味が無かった政治・国際情勢にまで興味がわいてきます。このことは別に、大学の経済学部の学生だけの特権ではありません。主婦や社会人、中高年にとっても同じことです。

しかし「雇用統計の数値がエコノミストの予想以上に良ければ株価を押し上げる要因となる」といったことが分かったところで株で儲けられるわけではありません。

これは雇用統計に限ったことではなく、全ての好材料・悪材料に共通して言えることですが、そのニュースが流れた瞬間に株価は動きますので、後から追従することは不可能です。

その材料で儲けようとするならば、事前にどちらかに賭けて仕込んでおく必要があります。しかし大きく損をする可能性があるため、堅実な人はそういう仕込み方はしません。

「株をやれば経済に興味がわくけれど、経済に興味を持ったところで株で儲けられるわけではない」ということです。

ただ、経済や政治に興味がわくことは、人生にとっては大きなメリットだと思います。

芸能ゴシップか身近なローカルニュースにしか興味が無かった人が、株をやり始めると経済・政治・国際情勢のニュースにも興味を持てるようになります。

興味の範囲が広がるということは、おもしろく感じることが増えるということです。お酒を覚えて人生の楽しみが増えたり、車を運転できるようになって世界が広がるということとよく似ています。

現在はネットが普及し、個人投資家もプロと同じだけの情報を得られるようになったという意見もあります。個人投資家にとっては希望を持たせてもらえる意見ですが、実際はそれほど甘くはありません。プロ集団が強力な情報スジから集める判断材料と、われわれ個人投資家がロイターのニュースサイトから取得する判断材料には歴然とした差が存在します。

仮に、全ての情報をプロと同じタイミングで入手できたとしても、それを分析して投資に生かせる能力がなければ勝ち目はありません。個人投資家が情報と知識でプロに対抗しようとしてもダメです。