(匿名希望 19歳 男性 大学生 栃木県)

 

FXで大金を稼ぐ大学生が自分のホームページで自慢していたりする。

そんなやつらに触発されて俺も学生トレーダーを気取ってFXを始めた。

バイトでためた30万円を元手にユーロを購入。レバレッジは最大の25倍に設定。

結果は3日目に強制終了。

30万円の種は15万円に。3日で15万円が吹っ飛んだ。

大学生のうちにFX長者になる夢はあきらめがついた。

時給950円でセブンのバイトをしている俺が15万円稼ごうと思うと、157時間働かなければいけない。一日5時間働いたとして休みなしで1カ月働かなければいけない。

何やってんだよ、オレ。むなしすぎる。今日も22時からバイトだし。

 

大学生トレーダーを名乗るサイトの怪しさ

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

ネット上にはお金もうけの方法を公開している怪しいサイトがたくさんありますが、そのほとんどは情報商材を売らんとするためのアフィリエイトサイトだと考えて間違いないでしょう。

アフィリエイトサイトとは、読者がサイト内に掲載されているリンクから商品を購入すると、サイト運営者に一定の額のお金が振り込まれる仕組みになっているサイトのことをいいます。

情報商材とは、投資の手法などをPDFファイルやDVDなどに収めたもので、その価格は数千円から数十万円までと幅広く存在します。その手法を使えば大もうけができると錯覚させるような扇動的な文言で、サイト訪問者をひきつけようとするのが特徴です。

読者に情報商材を買ってもらうためには「その情報商材を利用している自分はこんなにもうけている」というウソをついて読者を信用させる必要があります。

自分が大学生だと名乗るのことは、サイトから怪しさをなくすための手段のひとつなのでしょう。

読者の側からすると「FXで月50万円稼ぐ方法」という名前のサイトよりも、「FXで月50万円稼ぐ大学生のブログ」といった名前のサイトのほうがなんとなく信用できそうな気がしてしまいます。

「大学生が悪いことは考えないだろう」という先入観をうまく利用しているわけです。しかしそのサイトを本当に大学生が運営している証拠はどこにもありません。

これと同じく「毎月50万円稼ぐ専業主婦のFXアドバイス」というタイトルのサイトも「主婦が人をだますようなことはしないのでは」という先入観を利用したものです。

実際にそのようなアフィリエイトサイトから怪しい情報商材を購入することがなかったとしても、サイトを読んだ大学生や主婦が「自分も同じように株やFXでもうけられるかもしれない」という気持ちになってしまうかもしれません。

「自分と同じ大学生が(主婦が)大金を稼いでいる」という情報が入ってくることが、安易な投資を始めてしまう引き金になっていると思うのです。

怪しい情報商材を売ろうとするアフィリエイトサイトは、存在そのものが罪深いと私は考えます。

サイト運営者が大学生を名乗ろうと、主婦を名乗ろうと、はたまた大金持ちを名乗ろうと、それだけで逮捕されるということはないというのが実情です。

ウソをついて消費心理をあおっていますので詐欺的行為だと言えるわけですが、このようなアフィリエイトサイトの運営者が訴えを起こされたという報道を聞いたことがありません。

訴訟を起こすにはお金や時間、精神力が必要です。それに「お金もうけがしたくて怪しい情報商材を購入してだまされた」ということが身近な人たちに知られてしまうという恥ずかしさがあります。

実際に訴訟を起こしたとしても「その情報商材の内容ではもうけることができない。サイト運営者はウソをついている。」ということを立証するのは至難のわざです。

購入者は「もうけられなかったのは、情報商材の説明通りに実践できなかったからだ」と思い込むことで諦めるというわけです。それをいいことに、悪徳情報商材の販売は野放しになっているのが実情です。

投稿者の匿名希望さんが大学生でありながらFXを始めてしまった原因は、このようなたぐいのサイトであったかもしれません。

本当に毎月50万円をFXで稼ぐ能力があるのならば、ひたすらFXの取引にいそしむはずであり、自分が儲けている手法を万人に宣伝するようなことをするはずがないのです。

アフィリエイトサイトを運営用するような人は、実際はFXでは稼げていないということです。そもそもFXなどやっていないのかもしれません。全てをウソで塗り固めているに違いありません。

彼らはサイト訪問者をダマすためにはどんなことでもします。FXの取引画面をフォトショップで改ざんしてもうけたように見せることなどいとも簡単なことです。訴える人がいないのをいいことにやりたい放題です。

皆さまはこのようなサイトに決してだまされないようにしてください。