(makochi 男性 38歳 派遣社員 宮崎県)

 

私は仕手株を狙い続け、これまでの損失は270万円以上になります。

8年ほど前から仕手株の魅力に取りつかれた私は、とにかく低迷している株ばかりを物色しています。

何かの悪材料が出て100円前後にまで急激に低迷した株に100万円分の買いを入れるという手法を取っています。

買う時は「今が底だ」と思って買うわけですが、思惑通りに株価が切り返すことは3回に1回程度でしょうか。

あとからチャートを見ると、どうしてあそこが底だと思ったのかと後悔するわけですが、買う時は本当に底だと信じているわけですね。

上場廃止が決定したような危ない株を塩漬けにしておくわけにはいきませんので、早々に損失を確定することになります。

 

 

手を出してはいけない低位株

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

業績不振や不祥事によって倒産しそうな企業の株が、仕手筋(してすじ)と呼ばれる投資家たちによって、短期間に売り買いを繰り返されることがあります。その結果、その株の価格は乱高下します。そういう銘柄のことを「仕手株(してかぶ)」といいます。

仕手株になってしまった銘柄は、大きく上昇したり下降したりを繰り返します。そのダイナミックな価格変動に、個人投資家も魅力を感じざるをえません。

上場企業が民事再生法申請を決定すると比較的大きなニュースになりますので、その銘柄は投資家の注目を集めて値動きが激しくなります。ニュースが出た後、3日から4日ほどストップ安が続き、それから横ばい状態に入ります。こういう株が仕手筋の絶好のターゲットになります。

多くの人が注目しているので上がる時は急騰します。民事再生法が決定した会社の株は、上場廃止の日までに必ず乱高下する運命にあります。

しかし、こういった株に手を出すのは避けるべきです。仕手株と化してしまうと、予測のできない動きをします。急騰もしますが、急落もします。

仕手株を購入する場合、買った翌日に株価が半値以下になったとしても耐えられるという“異常な”精神力が必要です。まともな金銭感覚を持つ人であれば100万円が50万円に減った時点で狼狽(ろうばい)してしまうでしょう。

狼狽したあげくに70万円程度に値を戻したところで今がチャンスと売ってしまうのです。狼狽してしまった個人投資家からお金を奪うことは、仕手筋にとっては赤子の手をひねるようなものです。

上場廃止が決まった企業の株の売買には、上場廃止の日という期限があります。仕手株を持っていて含み損が膨らんでいたとしても、上場廃止日というタイムリミットの前に損失を確定しなければならなりません。

通常の株であればどんなに下がっても「持ち続けていれば元に戻るかもしれない」という期待を持って塩漬けにする、という選択肢が残されています。しかし、上場廃止日の決まった仕手株においてはその戦法が使えません。

投稿者のmakochiさんも当然このリスクは理解されているはずですが、それでも辞めることができないというのは、やはり「ハイリスクハイリターン」という悪魔の魅力があるからでしょう。

ただ、このマネーゲームに100万円もの大金を投入するのは無謀だと言わざるを得ません。

仕手株で運よく利益をあげられたとしても、投資家としてのスキルは何一つ向上しません。短期間で利益を得る経験を積んでしまうと、また同じことを考えるようになります。その結果、資産を失っていきます。年間を通して利益がプラスであるという状態を、毎年継続することを重視すべきです。