(ららるん 25歳 男性 フリーター 静岡県)

 

ジェイコム男ことB.N.F氏が最初は100万円から始めて100億円の資産を築いたというのを知って、私も株を始めることにしました。

B.N.F氏が使用しているのが楽天証券のマーケットスピードという取引ソフトであるという情報をネットで見つけましたので、私も迷わず楽天証券に口座を開き、100万円を投下。

やるのはもちろんB.N.F氏と同じ株のデイトレです。

マーケットスピードを楽天証券のHPからインストールし、パソコンで起動させた時点で私のテンションは上がりっぱなしでした。

自宅に居ながらにしてクリックひとつで株を売り買いできるというシステムに私は興奮しました。

B.N.F氏はデイトレを信条としているということでした。株を保有したまま一晩を越えるのは何が起こるか分からないので危険だということでした。

私もその考え方を引き継ぐことにしました。

当時、ニュースで一番よく耳にしていた企業がシャープでした。業績低迷により鴻海工業に買収され、徐々に株価が安定しつつある頃です。

何を作っている会社なのかはある程度分かりますし、親近感もありました。そこで私はこのシャープ株で取引きすることにしました。

元手はB.N.F氏と同じく100万円です。

シャープ株を成行で3000株購入する注文を入れると、「ただいま約定いたしました」という女性の声が流れました。

あのアナウンスには興奮しました。100万円近いお金を投下したんだという実感が湧きました。

ピカピカと光る現在値。緑になれば上昇、赤になれば低下。

心の中で「緑!緑!」と叫びながら、マウスを手汗で濡らすこと30分。

10円下がった時点でたまらず成行で売り注文。

30分であっさりと3万円を持っていかれました。

これが私の生まれて初めての株取引でした。

その失敗から、私にはデイトレは向いていないと考えました。ちょっと下がると耐えれられなくなって売ってしまう私には中長期保有が向いているのではと思ったのです。

購入して画面を見ずに1週間後にマーケットスピードを開かないと心に決めました。

そして再びシャープ株を3000株購入し、今度はすぐにマーケットスピードを閉じました。

それから1週間、シャープ株の値動きが分かるものは一切見ずに過ごしました。

そして一週間後、期待に胸を膨らませてマーケットスピードを起動。

シャープ株は22円下がっていました。66,000円の損失です。

2回のシャープ株の取引で96,000円の大損。

もう二度とシャープ株は買わないと心に決めた私の株デビューでした。

 

任天堂Switchよりも面白い通信ゲーム

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

1983年7月15日に発売されたファミリーコンピュータから歴史が始まった家庭用テレビゲーム機。プレイステーション、Xbox、Wii、スイッチと、各社から発売され進化を続けています。

ネット環境が整ったことにより、パソコンやスマホでの通信型のゲームが登場しました。通信型のゲームは、実際に存在する対戦相手との勝ち負けという結果により、本気で悔しがったり喜んだりできます。

マーケットスピードで大損

対戦相手に腹を立てて実際に相手の家に乗り込む事件が起きるなど、のめり込む人は数多くいます。そんな人たちのことをネトゲ廃人などと言ったりもするようです。

しかし株取引ソフトの面白さを知ってしまうと、これらのゲームソフトが全て陳腐なものに見えてしまうことでしょう。

特にカリスマデイトレーダーのB.N.F氏も利用する楽天証券のマーケットスピードは、日本で最も有名な株取引ソフトです。個人投資家のみならず、プロフェッショナルの利用にも耐えるスペックを備えています。

 

【楽天証券マーケットスピード 取引画面】

楽天証券マーケットスピード

 

マーケットスピード以外にもネット証券各社が、独自の株式取引ソフトをほぼ無料でユーザーに配布しています。

かつて株の売買をするためには証券会社に電話をするしかありませんでした。しかし電話が混雑していて証券会社につながらなかったり、人気の株の場合は注文をしてから20分以上買い付けができないということもありました。

それが今ではクリックひとつで瞬時に売買ができるようになりました。

人と話すことを面倒に思う人の場合、証券会社の人と電話で話さなければならないくらいなら、株の売買を最初からやらないでしょう。クリックひとつで売買ができるからこそ株は楽しいのだと思います。

しかし、この楽しさは病みつきになってしまう魔力を持っています。誰とも話さずにクリック一つで取引ができるということは、誰にも知られずに何千万円ものお金を動かせるということです。

気が付いたら証券会社の社員の誰とも話すことなく1000万円の損失を出していた、ということもあります。なんとも恐ろしく高額な “課金” をしてくる “通信ゲーム” です。

誰とも会話することなく完結するという意味では、株取引ソフトは通信ゲームと変わりません。しかもそのゲームは自分の所有するリアルなお金が増減するというゲームです。恐らく普通の通信ゲームに比べて数倍のアドレナリンが脳内に分泌します。

しかしその分、ゲームに負けた時、つまりは損失を出した時のショックは大きくなります。

株取引はあまりにもラクになりすぎました。そのため深く考えることなく購入してしまうことも可能です。証券会社に電話をして購入を依頼していた時は心理的ハードルがありましたが、今はそれがありません。

それだけに現代の個人投資家には、買いたい気持ち、売りたい気持ちを抑える自制心が必要とされます。手軽に売り買いできるということは、手軽に損をしてしまうということです。

株はお金がかかっている真剣勝負のゲームです。お金がかかっている以上、プロ棋士が生活をかけて将棋をすることと同じです。購入ボタンをクリックする前に、今一度深く考えるという慎重さを持つことが大事です。