(もが夫 18歳 男性 専門学校生 佐賀県)

 

母親から聞いた話です。

母のいとこの男性が、比較的若いころに親が所有していた山林を譲り受けたそうです。山を持っていても仕方がないということで地元の地主に売却し、土地代金として5千万円を手にしたそうです。

その5千万円を増やそうとして彼は信用取引というものに手を出して、マイナス7千万円になったということです。

普通に平凡なサラリーマンをしていたそのいとこに7千万円の支払い能力は無く、自己破産を申請したそうです。

自己破産をすると自宅が競売に掛けられてしまうそうで、現在そのいとこは家賃の安い県営アパートで暮らしているそうです。

この話は親戚の中では有名な話になっており、母親は「株には絶対に手を出すな」と私によく言います。

親から聞く親戚の不幸話って、妙に説得力がありますよね。ネットで流布してるようなものとは全然違って、ソースがはっきりしているだけにリアリティが半端無いのです。

その男性は何か悪いことをしたわけではないので堂々と生きていけばいいと思うのですが、わたしが怖いと思ったのはその信用取引というやつです。

個人を簡単に破産に導くような恐ろしいシステムが容認されているということが理解できません。

 

絶対に手を出すべきではない信用取引という悪魔の取引

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

信用取引は、株取引のリスクを増大させたものです。お金を証券会社に預ければ、その3倍の金額までの株取引ができるというシステムです。

投稿主のもが夫さんのお母様のいとこの男性の場合、5千万円という資金を証券会社に預け、3倍の1億5千万円の株取引をしていたということです。

その1億5千万円を投入した株の価値が3千万円まで下がると、株取引上は1億2千万円のマイナスとなりますので、証券会社に預けておいた5千万円は取り上げられ、さらに残りの損失の7千万円が証券会社に対する借金になったというわけです。

もが夫さんの言うように、信用取引というシステムが存在していること自体が恐ろしいことだ言わざるを得ません。

競馬、競艇、カジノなどのギャンブルであっても、投入したお金が無くなるだけでそれ以上のお金を失うことはありません。

信用取引は競馬やカジノなんかよりもずっと、リスクの高いギャンブルなのです。ギャンブルのスリルを味わいたいならばラスベガスやマカオまで行く必要はなく、自宅で信用取引のネット口座を開けばいいだけです。

信用取引で借金を背負った有名人に、漫才師の太平かつみさんがいます。彼の場合はもっと金額が大きく、3億円を元手に信用取引をした結果、1億7千万円の借金を抱えるハメになったとか。

皆様はこの信用取引という「悪魔の取引」には絶対に手を出さないでください。

株式投資の経験がある程度に達すると、「もっと短期間で大きく稼げる方法は無いものか」と考えるようなる気持ちは分かります。思うように利益が得れないと、ハイリスクを受容してでも大きなリターンを求めたくなるものです。

余剰資金の範囲内で、ハイリスク・ハイリターンの投資に少額でチャレンジしてみることは構いませんが、その場合も「投資金額以上の損失を被る商品」には手を出してはいけません。

投資家は何があってもタネ銭を失うようなことだけは避けなければいけません。タネ銭が無くなってしまうと景気上昇という絶好のチャンスが巡って来てもその波に乗ることができなくなります。