(匿名希望 男性 39歳 建設関係 静岡県)

スルガ銀行は静岡県民にとっては親しみのある銀行です。県内に66の支店があります。静岡県内に3つある第一地銀のひとつです。(あとふたつは静岡銀行と清水銀行)

わたしが株に興味を持ち始めたのは2017年の1月頃でした。初心者ですから冒険することはせず、手堅い東証一部上場企業に限定し、さらに銀行株にしぼることにしました。

そして、スルガ銀行株を購入してしまったのです。

静岡県民のわたしは、他行の定期預金よりも金利が圧倒的に高いスルガ銀行のインターネットバンキングに口座を持っていました。そのためスルガ銀行には親しみがあったのです。それにスルガ銀行株は当時、上昇基調にありました。

わたしはスルガ銀行株を4000株購入しました。購入価格はほぼ2500円でしたので、1千万円の投資です。

半年ほどして株価が2800円にまで値上がりしました。120万円程度の利益が出ていたのです。しかし売りませんでした。もっと上がる気がしていたのです。

この時に売っておけばよかったのです。ほんとうに。

そして2018年1月。あの事件が報じられました。「かぼちゃの馬車」という名のシェアハウスで知られるスマートデイズ関連の事件です。

スマートデイズは東京の不動産会社です。とくに「かぼちゃの馬車」という名称の女性向けシェアハウスが有名です。普通のアパート経営は土地を持っている所有者がおこなうものですが、かぼちゃの馬車の場合は土地は所有者から一括借り上げし、建物は一般のサラリーマンが建築するという手法をとったのです。

土地の所有者にとってはリスクを負うことなく借り上げ料が入って来るのでメリットがあり、一般のサラリーマンにとっては土地を持っていなくてもアパート経営ができるというメリットがあったのです。そのため土地所有者から通常のアパート受注を取るよりも簡単に受注がごれたのだと思われます。

しかもスマートデイズは入居の有無に関わらず、一定額の家賃の支払いをサラリーマンたちに保証したのでした。毎月の返済額よりも多い金額が確実に入ってくるのであれば、得しかありません。サラリーマンたちはそれを信じて多額の借金をしたのです。

ところがシェアハウスの入居率が悪く、スマートデイズが最初に決めていた家賃保証額は徐々に減額され、2018年の1月にはついにゼロ円になったのです。入居のないシェアハウスのオーナーサラリーマンは自己破産しなければならないかもしれません。

700人はいるであろうとされるサラリーマンオーナーの大多数がスルガ銀行から融資を受けていました。ひとり1億円の借金をしていたとして全員が破産すると、スルガ銀行は700憶円の貸し倒れとなる計算です。

この報道が流れてからスルガ銀行株は急落をはじめました。1月のうちに200円下がり、2月には500円、3月には300円下がり、株価は1500円を切りました。

しかしわたしは今の今まで、ずっと売らずに耐えています。本日4月4日の終値は1471円なので、400万円を超える含み損です。

 

【 スルガ銀行株価チャート 】

(2018年1月~4月19日)

(編集部により差し込み)

 

しかしスルガ銀行の売上高は年間1400億円ほどあり、この程度の特損を切ったところでスルガ銀行はつぶれないはずなのです。

スマートデイスの民事再生手続きが終わって報道が一段落すれば、いずれ世間はこの事件のことを忘れます。そしてまたスルガ銀行の株価は元に戻るに決まっています。その時は欲をかかずに素直に売却するつもりです。