(りおまま 37歳 女性 パート 鳥取県)

 

アッコにおまかせで、ユーチューバーのヒカルが月収5000万円だと告白しているのに触発されて、私もYoutubeを始めました。

顔出ししなくてもよい動画の種類を考えた結果、キャラ弁を毎日アップするチャンネルを作ることにしました。人気が出て登録者数が50万くらいに伸びると、広告収入が毎月十万円以上を得られるのではと期待していました。

キャラ弁チャンネルは競合が結構あって、その中で目立つためにシュールなデザインのキャラ弁というジャンルで勝負をかけました。

ピカチュウじゃなくて、ぬりかべ。くまモンじゃなくて、オカザえもん。といった感じです。

毎日アップすると意気込んでみたものの、早々に3日に1回のペースになりました。キャラ弁を作って撮影する時間が1時間程かかるのに加えて、撮影した動画を編集して人目を惹くサムネを作るのに2時間は費やしました。

しかし現実は厳しいものでした。チャンネル開設から現在まで2年以上経っていますが、登録者数は200人弱です。

YouTuberとしてお小遣いを稼ぐのは難しいです。やっぱり美人が顔出しをするとか、よほどクオリティの高い動画にしないと見る人っていないんですよね。

結局わたしはチャンネル開設から半年で動画をアップするモチベーションが消え失せて放置しています。これまでの2年間で1度だけ、Googleから8,000円を振り込まれました。

キャラ弁作り・撮影・動画編集の時間から計算すると時給50円くらいの計算でしょうか。

ユーチューバーとしてお小遣いを稼ぐことをあきらめた私は、新たなおこづかい稼ぎの手段として株を選びました。手っ取り早く儲けられそうなデイトレーダーになろうと決意しました。

といっても200万円程度のタネ銭を売り買いするのを繰り返すだけです。それでもデイトレーダーには変わりありません。

うまくいけば1日に1万円程度のプラスになることがありましたが、ほとんどは負けて取引を終えるか、大きな含み損を抱えたまま翌日に持ち越し、傷口を広げて投げ売りをするというような感じでした。

200万円あった種銭が現在は140万円まで減っています。

しかしデイトレを辞めて時給50円のユーチューバーに戻る気はなく、やはり今後も株での逆転を狙っています。

大きく負けていて自己嫌悪に陥りそうにもなりますが、デイトレという面白いゲームの通信料金だと思って耐えています。負けたまま終わりたくはないので失った60万円は必ず取り戻すつもりです。

 

デイトレはお遊び程度で

【ファイナンシャルプランナー浅野】

 

ユーチューブに毎日動画をアップして、ひと月に1万回の再生数を稼いだとしても、収入は1000円程度です。パートタイマーの1時間の時給ほどです。投稿者のりおままさんがユーチューバーになることをあきらめたことには賛成します。

りおままさんがユーチューブの次にお小遣いを稼ぐ手段として選んだのがデイトレのようです。200万円の資金があれば、東証一部銘柄の半数以上の銘柄は売買できます。十分に楽しむことができると思います。

ただ当然のことながら、デイトレは損もします。絶対に損をすることがない、という意味ではユーチューバーをやっていたほうがいいということになります。

デイトレは政府公認の丁半博打(ちょうはんばくち)のようなものです。丁半博打というのは2つのサイコロの目の合計が奇数か偶数かのどちらになるかを予想する賭けごとのことです。もちろん違法です。

デイトレも購入した株が上がることに賭けるという丁半博打のようなものです。

丁半博打の理論的な勝率は50%です。デイトレの勝率も50%であればまだいいのですが、実際はもっと悪くなります。なぜなら、人は利益が出ていることには耐えられず、損失には耐える傾向があるためです。

購入した株が値上がりすると、「早く利益を確定しないと株価が元に戻ってしまうかもしれない」という恐怖により、早々に売ってしまいます。逆に購入した株が値下がりすると、「ここで売ってしまうと損をするからしばらく待ってみて株価が元に戻ったら売ろう」と思うため、売却ができずに傷口を広げてしまいます。

その結果、デイトレをやればやるほど損失が拡大し続けます。この傾向は投資初心者に限ったことではありません。

人は一度手に入れた利益を失うことに実は大きな恐怖を感じるのです。一度も手に入れたことがないものが手に入らないことより、一度手に入れたものを失うことのほうが悔しいと思うのです。

それは人だけではないかもしれません。山でクマにリュックを奪われたら絶対に取り返してはいけないと言われています。クマはそのリュックを必ず奪い返しに来るそうです。

デイトレにおいては「いかに早く損切りをするかが重要だ」ということはよく語られるのですが、利益が出ている時に「いかに売らずに耐えるかが重要だ」ということはあまり語られません。

この「利益が出ている時に耐える」ということがどれほど難しいことなのか、デイトレをされたことがある方ならよくお分かりだと思います。

株価が上昇する時は一直線に上昇するわけではありませんから、上昇している株価が少しでも下がると「今売らないと利益が吹き飛んでしまう」と思い、焦って売ってしまうものです。

デイトレで利益を出すことは本当に難しいものです。やるとしても「暇つぶしのお遊び程度」の金額にとどめておくべきです。